医院コンセプト

医院コンセプト

歯のトラブルのもとをたどれば、実は虫歯も歯周病も進行の原因はお口の中の細菌。実際には菌が直接悪さをするのではなく、菌がプラーク(歯垢)を食べたあとの分泌物が酸なので、その酸が歯や骨を溶かしてしまうのです。予防には歯周ポケットに歯垢を溜めないこと。丁寧な歯磨きや歯間清掃が効果的です。

それにもかかわらず、不幸にも虫歯や歯周病がもっと進行してしまった場合でも、いきなり「抜きましょう」とは申しません。ご本人にとっては多少ぐらついて噛みにくいとはいえ愛着のある歯です。
つい最近こんな症例を経験しました。下の入れ歯のバネがかかっていた歯が自然に抜けてしまったということでレントゲン撮影をしました。5年前は抜けた歯のもう一本後ろにも歯が存在し、2本とも根の先端周囲まで骨の吸収が進み保存か抜歯か迷うくらいの状態でした。今回抜けてしまった歯の前方部は欠損していたのでバネをかけざるをえなかったのですが、それでもよく5年も保ってくれました。ところが、もっと驚いたことにあれほどグラグラだったもう一本後ろの歯が、びくともしないくらいしっかりしているではありませんか。その後ろに欠損があったのにあえてバネをかけず、負担をかけなかったことが功を奏したわけで、5年間の力(ちから)の関係が明暗を分けました。それにしても生体の治癒力のすばらしさをまざまざと実感したケースです。 これで、おわかりいただけたでしょうか。安易に歯は抜くべきではないことを。

「抜かない」治療を念頭に

抜歯した後の治療法は、義歯・ブリッジ・インプラント等いろいろ考えられますが、当院ではまずは「抜かない」治療を念頭に考え、常にその患者さまにとって適切な治療法を提案します。

開院以来、26年経ちますが、当初からの患者さまの多くから「かかりつけ歯科医院」として支持されています。歯科だけでなく一般の医科とも病診連携・診診連携が密な点も大きな安心材料のひとつ。歯科医にプラスして口腔外科医・麻酔医の経験もフルに活かし、私自身は「かかりつけ歯科医」として地域の皆さまの信頼に応えてまいります。

リアルタイムの
“見える化”を徹底しています。

リアルタイムの“見える化”を徹底しています。

患者さまの関心事といえば、いかに自分の病状を正確に伝え、治療担当者にわかってもらえるかではないでしょうか。従来は、お口を大きく開けて「ここだ」と指を差していただいてもお互いに不明な点が多く、 正確な診断に至るまで時間を要しました。
ところが当院では、チェアーに座っていただいてすぐ目の前にあるモニター画面にご自分のお口の中の状態が映し出された瞬間、身を乗り出して「あ〜ここ、ここですよ!」とお互いに納得して一件落着。
治療台に座って、実際には、モニター画面にサンプル症例を提示して「あなたの今の状態はこうなので、こういう治療をしますよ」と説明します。そして、治療後には「こう治しました」、とその都度状況を詳しくお話ししていきます。
画面に写し出されるのは、患者さまご本人のレントゲンの画像、治療部位の画像、各種検査データなどです。自分一人では確かめることのできないご自身の歯とお口の中の様子を、治療台にいながら見て、確かめて、治療に入り、結果をその場で確かめられる合理的なシステムです。

年代別のコンセプト

お子さまに大切なのは
「習慣付け」

お子さまに大切なのは「習慣付け」

お子さまは大人に比べて、どうしても虫歯になりやすいものですが、「症状が軽いうちに治療すれば、歯医者さんは別に怖いものではない」「きちんと定期的にメンテナンスすれば、悪化はしない」という習慣を身に付けさせてあげてほしいと思います。
お子さまの乳歯は、大人の永久歯と比べて脆弱なため、虫歯になりやすいという問題があります。もちろんほかにも「子どもは大人と比べて、粘着性の高い食べものを好むことが多い」「上手に歯磨きができていない」といった理由で歯垢がたまりやすいということも考えられます。
いずれにしても、このことについて、「どうせ永久歯になるのだから、放っておいて大丈夫」と考える保護者の方がいれば、「それは間違いですよ」とお伝えしたいです。
乳歯であっても欠損してしまえば、お口の中のバランスが崩れます。結果としてしっかり噛むことができなくなり、お子さまの成長や集中力に悪影響を及ぼす可能性が高くなりますし、将来の歯並びも悪くしてしまいます。
当院では、お子さまの治療にあたっては必ず保護者の方とも一緒に向き合ってお話しするようにしています。もちろん先程のモニター画面を使ってお子さま中心に問いかけをさせていただきますが、保護者さまの何気ないひと言が大いに参考になることがあるからです。

大人になったら歯周病を予防

大人になったら歯周病を予防

統計上、30~35才をすぎればほとんどの大人が、軽度の歯周病にかかっていることになります。つまり、大人になればほぼ全員が、「歯周病の治療または予防」が必要といえます。
歯周病の予防は、毎日の正しい歯磨きと定期的な検診以外に道はありません。患者さまに合わせて期間を設定し、継続してメンテナンスを行うことが大切です。

ご高齢の方は、
お口の中から全身の健康を維持

ご高齢の方は、お口の中から全身の健康を維持

虫歯や歯周病は、歯茎の奥から血管に入りこんで全身に侵入することで、脳梗塞や心筋梗塞といった重篤な全身疾患のリスクを高めることが指摘されています。
お口の中の健康管理が、生命を左右する全身の健康維持につながるという意識とともに、定期的なメンテナンスをしていただければと思います。

設備紹介

オペレーザープロ
デジタルレントゲン
ピエゾエレクトリックデバイス サージボーン
電子パッド
レスキューセット
笑気ガスボンベ

院長紹介

私の経歴

昭和60年 愛知学院大学歯学部卒業
同年 愛知学院大学歯学部第一口腔外科学教室入局
昭和61年 愛知学院大学歯学部生理学教室助手
昭和62年 名古屋掖済会病院歯科口腔外科出向
平成4年 歯学博士号取得
平成5年 大島歯科クリニック開業

患者さまが納得のいくレベルの高い治療を提供し、
良好な状態を維持するモチベーションを高めていく。
その反響を聞いて精進を重ねる。そんな好循環をより大きなものにしていきたい。

現在にいたる経歴を含めて、
自己紹介をお願いいたします。

現在にいたる経歴を含めて、自己紹介をお願いいたします。

大島利洋と申します。この名前は祖母がつけてくれたもので、「世界に羽ばたけ」という思いを込めたそうです。子どものころに、全体を音読みにすると「だいとうりよう」だねと誰かに教えてもらったことがあって、「そうか自分は大統領か」と喜んでいます(笑)。
私が個人開業するまでには、ちょっと経緯がありまして、もともとは大学の歯学部を出て、よしまずは、地元一宮の開業医で研鑚を積もうと思っていたところ、その院長から「懇意にしている先生が大学にいるから、まずはそこで口腔外科を学んでからにしたらどうだ」とすすめられたんです。
それで大学病院の口腔外科に入局しまして、親知らずの抜歯、蓄膿症、顎変形症などお口の中の手術について、根本的なところから鍛えてもらいました。
ただ、その間は専攻生ですから、ずっと勉強しつつアルバイトで食いつないでいるわけです。すると教授から、生理学教室でひとつポストが空いたぞという話がありまして、非常に厳しい教授だということだったのですが、むしろ「これはチャンスだよ」ということで、そちらの助手としてお給料をもらいながら勉強させてもらえるようになりました。
教室では、歯学部4年生の生理学実習をお手伝いし、心電図部門の実習試験問題作成にも携わらせてもらいました。同時に、教室のテーマ研究課題であった「ラットの味覚中枢神経系伝導路の解明」にも参加し、動物基礎実験とオシロスコープをながめる毎日を過ごしました。単調な日々でしたが、振り返って見ると「歯科」を離れたこの1年があったからこそ今の自分があるような気がします。
年が明けて3月、今度は名古屋の掖済会病院からお誘いがあり、大学の医局からそちらの口腔外科に出向します。ドクターヘリのある救急指定病院(私がいた当時、鈴鹿サーキットのF1レース中の事故で、ある外国人有名ドライバーが運ばれてきました)で、週に一度は当直医になっていたこともあり、本当にありとあらゆる手術について学ぶことができました。
麻酔についても研修させてもらい、口の中だけでなく、患者さまの全身管理を学ぶよい経験になりました。結局こちらには6年間在籍しました。
救急病院ですから歯科・口腔外科という範囲にとどまらず、一人の患者さまに対して、こちらがあごであちらは足というように、全く別分野のドクターと同時に手術を行わねばならないようなこともままありました。
つまり、他分野と連携しての治療を実地で叩き込まれたわけで、医療人として非常に大きな財産になったと思っています。
その後、自分には大学に残る、個人で開業するという2つの選択肢がありました。でも、大学卒業直後に開業医の門を叩いたこともあり、以前から「自分は開業医なのかな…」とおぼろげに考えていたんですね。
そこで開業に必要なことを勉強するようになって、これで外堀が埋まった、よしやってみようと「大島歯科クリニック」を開業していまに至っています。

個人開業の前後で
先生の中で変化したことは
ありますか。

個人開業の前後で先生の中で変化したことはありますか。

大学に残るのと個人で開業するのとでは、治療自体はそんなに変わりません。しかし開業すれば、治療する上でのリスクはすべて自分が背負わなければなりません。
掖済会病院にいたころは、当然そこには大きなバックアップ体制がありますから、いろいろな意味で安心して手術ができていたわけです。ただ私の場合、小さな手術から大きな手術まで、本当に多種多様な経験をさせてもらいましたから「どこからが本当にリスクなのか」が分かっています。ですから開業医として「ここまではできる」「しかし、ここからは別の専門家に任せたほうがいい」という線引きは明確にありますね。
また、赴任先の病院では基本的には他の開業医の先生から依頼されて抜歯する、いわば「抜くのが仕事」だったといえます。しかしいざ自分が開業したらそんなわけにはいきません。「どうすれば抜かずに済むか」をまず考えます。立場が変わると考え方も変わるんですね。
「自分はこの患者さまと長い付き合いをするんだ」「この患者さまのお役に立つのだ」という意識がより強いというのが大きな差といえますね。

患者さまのための
治療というところを
具体的に教えてください。

患者さまのための治療というところを具体的に教えてください。

やはり自然の歯というものは、一度失えばもう取り返しがつきません。ですから1本1本、大切にしなければなりません。
歯を残す上で最優先すべきは歯周病の予防です。まずは虫歯など、患者さまにとっての主訴を取り除けば、後は歯周病のない状態をどれだけ維持できるかです。地味な治療ですが、継続することが大切です。
そしてある程度、お口の中の状態が安定してきたならば、治療間隔を少しずつ長くしても問題ありません。
ところが「自分では自信がないので、いままで通りのペースで通院してもいいですか」とおっしゃる患者さまもいらっしゃいます。これはもう歯医者冥利に尽きるといいますか、「自分がやっていることは間違いではないんだ」と嬉しくなる瞬間ですね。
しかし、それでも不幸にも歯を失ってしまうということもあります。そのときはできるだけ歯を失うと同時に、義歯を入れるようにおすすめしています。
歯は口の中全体でバランスを保っているものですから、一瞬たりともどこかが欠けた状態にしたくないんです。 また、すでに入れている義歯が割れや不具合があれば、補強して強固にする。
入れ歯についても長く注力してきました。開業時からずっと一緒に組んでいる歯科技工士が非常にいい腕前であることが大きいですね。 完成義歯は常に無調整で入り、私自身にも全くストレスがかかりません。審美的にも患者さまにご満足していただけるものが提供できていると思っています。

これからの目標について
教えてください。

これからの目標について教えてください。

最近は、患者さまの方から歯科以外のどこそこのお医者さんにかかっているのだけどね〜と話をもちかけられることが多くなりました。健康に対する関心が高く知識も豊富で、私の方が教えられることがよくありまして、もっぱら聞き役に回っています。
そういう方のお話をよく伺うものですから、口の中に限らず目や耳、内科など別分野のお医者さんのこともいろいろ耳に入ってくるようになって、いまでは歯と関係のない、総合的な医療相談みたいなことにもなっていますね。
とくに「こんなことをしているから」ということはないのですが、何でも相談できるという風に感じていただいているのかもしれません。
今後の目標に対しては、いまある技術レベルを高めて、お互いに納得の行く治療をすること。それが患者さまにとって継続のモチベーションとなり、喜んでいただくことで私もさらに精進しようと思える。そんなよい循環をさらに大きなものにしていくということではないでしょうか。

アクセス・診療時間

医院名 大島歯科クリニック
所在地 〒491-0842
愛知県一宮市公園通5-26
最寄り駅 JR「尾張一宮駅・名鉄「新一宮」駅から
徒歩15分
駐車場 あり(10台分)
大島歯科クリニック
診療受付時間 日/祝
9:00~12:00
14:00~17:00

※診療は17:30まで
休診日…木曜 / 日曜 / 祝日

JR「尾張一宮」駅東口出口より徒歩約15分
名鉄「新一宮」駅東口出口より徒歩約15分
名鉄「妙興寺」駅出口2出口より徒歩約16分

第二駐車場のご案内

お車でお越しの方は当院専用の駐車場をご利用いただけます。
※来院前のご確認をおすすめします。